介護福祉士の全てを知る!【2019年 最新情報】

介護の世界ではホームヘルパーや介護福祉士、ケアマネジャーなどいろんな職種で働いていますが人気の職種に介護福祉士があります。
もし介護福祉士として働きたい場合、国家試験を受け、合格すると介護福祉士の資格をとることができます。
介護福祉士の資格を取得すれば、介護施設や介護事業所などで正職員やパートとして働くことができます。
また介護福祉養成学校などで教員として働くことも可能です。
この記事では、介護福祉士の仕事について、さらに気になるお給料についてご紹介したいと思います。

介護福祉士ってどんな資格?

では、介護福祉士の資格とはどんな資格なのでしょうか?

社会福祉士と介護福祉士法に基づいた国家資格です。

この資格を取得する方法は三つあります。
①介護福祉士実務経験から資格を取る
②介護福祉系高校から資格を取る
③養成施設から資格を取る

では具体的に見ていきましょう。

①介護福祉士実務経験から資格を取る

この方法は介護業務の経験を積んで国家試験を受けます。
受験資格として「対象となる施設(事業)及び職種での従業期間3年(1095日)以上、かつ従事日時540日以上」に加えて、「介護職員実務者研修」の受講も義務付けられています。

②介護福祉系高校から資格を取る方法

この方法では福祉系高校、福祉系特例高校を卒業し、国家試験を受けます。

③養成施設から資格を取る方法

2018年1月の実施試験から指定の介護福祉養成施設を卒業し、介護福祉士試験を合格して資格を修得します。
この介護福祉養成施設は厚生労働大臣が指定した学校で、4年制大学、短期大学、専門学校が含まれます。

介護福祉士の国家資格に合格した後はどうでしょうか。
資格登録を行い、資格登録を申請して登録証を受け取る必要があります。
申請から登録証を受け取るまでに約1ヶ月~1.5ヶ月程かかりますので速やかに手続きを済ませるようにしましょう。

介護福祉士の仕事にはどのようなものがあるのでしょうか?
主に介護が必要な高齢者や障害のある人に対して、日常生活がより快適に送れるようにサポートします。
日常生活の中では入浴、排泄、歩行、車椅子の介助などの身体介助を行います。
介護が必要な方の現状維持を心がけ、かつ少しでも回復できるようにサポートします。
また、必要品の買い物や食事の調理や配膳、洗濯、掃除など日常生活の介助も行います。
さらに介護を受ける方々の相談のアドバイスや、精神的ケアにも熱心に取り組んでいます。
時には、介護を受ける方のご家族や共に働くヘルパーに対して指導やアドバイスを行うことも介護福祉士のお仕事の一つです。

では、ヘルパーの資格と介護福祉士の資格の違いはなんでしょうか?
介護を受ける方の自宅で身体介護を行うホームヘルパーになるには、厚生労働省が設けている介護職員初任者研修や実務研修に参加し、ホームヘルパーの公的認定資格を受ける必要があります。
一方介護福祉士国家試験に合格する必要があります。
そのため介護福祉士は介護の専門知識や技術を指導するなど現場でのリーダー的存在になるといえるでしょう。

ただ単に介護福祉士の資格をするだけで満足せず、介護知識や経験を高め続けることが必要です。またコミュニケーション能力も介護をする上で欠かせない技術といえるでしょう。

介護福祉士の働き方は?

介護福祉士として活躍できる場所はたくさんあります。

一般的に介護福祉士が働く現場は介護施設が思い浮かぶと思います。
介護施設といっても様々あり、訪問介護、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、有料老人ホーム、介護療養型医療施設、デイサービス、デイケア、サービス付き高齢者向け住宅などが含まれます。

それ以外にも介護福祉養成学校などで教員、講師のお仕事をしている人もいます。
また介護福祉士の資格を生かし、病院で活躍しておられる人もいます。

介護施設は入所型、通所型、訪問型に大きく分けることができます。

入所型では、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホーム、有料老人ホーム、介護療養型医療施設などがあります。
ここでのお仕事の場合、24時間体制での介護が必要なため介護福祉士も夜勤を行います。

一方、通所型はデイサービス、デイケアなどは介護者が毎日施設を訪れます。
これらは夜勤がありませんが、場合によって入浴や食事の介助が必要になります。

そして、訪問型は利用者が住んでいてるお宅に直接訪問するため、利用者の生活に密着した働き方が求められます。

介護福祉士として常勤で働くことはもちろんのこと、夜勤のみ、日勤のみ、週末のみなどパートとして働いている人もいます。

介護福祉士の給料

では、気になる介護福祉士の給料はどのくらいなのでしょうか?
介護福祉士の平均給料は約19~27万円です。
平均年収は290~340万円です。

都道府県や施設、雇用形態などによって給料に差があります。
例えば東京都では介護福祉士の平均年金は410万円くらいです。
それとは対照的に沖縄では同じ介護福祉士でも平均年収が250万円くらいになります。
地域によってもかなり格差があるようです。

国家資格があるにもかかわらず、なぜこういうことが起こるのでしょうか?
その原因は介護報酬が関係しているからです。

介護事業所は各自自治体からそれぞれの地域ごとに介護報酬を受け取っていますが、その中から介護士の給料を支給しています。
その介護報酬の金額は地域ごとに決められているため、介護事業所がサービス料金を高くして収入を増やすことができません。
そのため介護事業所は決められた収入の中から介護スタッフへの給料を支払うようになります。
その結果給料を上げることがとても困難になっています。
介護福祉士のお仕事は介護で人気のある職種ですが、給料が低いことが原因で離職する人が多いのも現状です。
超高齢化社会である日本の状態を考えると、待遇の見直しが必要といえるのではないでしょうか。

介護福祉士試験の内容と合格ライン

では介護福祉士試験の内容とはどのようなものなのでしょうか?

介護福祉士の国家試験は筆記試験実技試験があります。
しかし実務経験が3年以上ある場合、実務者研修をすると実務試験を免除され、筆記試験のみ行うようになります。

筆記試験選択式のマークシートが採用されています。
試験科目は11科目あります。

①人間の尊厳と自立、介護の基本
②人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
③社会の理解
④生活支援技術
⑤介護過程
⑥発達と老化の理解
⑦認知症の理解
⑧障害の理解
⑨こころとからだのしくみ
⑩医療的ケア
⑪総合問題

試験時間は220分、配点は1問1点の125点満点です。

筆記試験の合格ラインは、以下の通りです。
ア 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
イ アを満たした者のうち、以下の試験科目11科目群すべてにおいて得点があった者。

これら11科目のうち1科目でも全問不正解となった場合、いくら総合得点が合格基準を上回っていても不合格になるので注意が必要です。
問題科目によっては問題数も異なります。
出題数の少ない科目も確実に点数をとらなければなりません。
受験後、筆記試験の総得点と科目別の得点が記載された通知書が届きます。
間違ったところをきちんと復習し、介護福祉士として働くときに苦手な分野を克服しておくことをおすすめします。

実技試験は、約5分間で介護業務を適切に行える能力があるかどうかを見極めます。
実技試験の合格ラインは、課程の総得点の60%程度を基準として、課程の難易度で補正した点数以上の得点の者を実技試験の合格者とするとなっています。
実技試験の対策として、実際に介護の現場でどのような対応が必要かという観点で予習、復習、シミュレーションするなら実技試験に役立つでしょう。
介護福祉士の国家試験合格率はどのくらいなのでしょうか?
ここ数年間介護福祉士の国家試験合格率は高くなっています。
2017年度の介護福祉士国家試験の合格率は70%を超えています。
事前に勉強すれば確実に合格につながりますので、しっかりと勉強に取り組みましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
介護福祉士になるために必要な資格、実際の業務内容について理解が深まったと思います。
また、介護福祉士の給料の実態やいろんな働き方があることも知ることができましたね。

介護福祉士の資格を取得して介護の現場で働き続けることも一つの選択肢ですね。
介護の現場であなたの資格を生かしていきいきと働けるといいですね。

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