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徹底解説!サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の費用はいくらかかるのか?

「サービス付き高齢者住宅」が最近人気らしいけど、費用が気になるな…
特別養護老人ホームみたいな公的施設は安いけど申し込んでも順番待ちらしいし…
有料老人ホームは費用が高すぎるし。
そう思っていませんか?
「サ高住」はそんなあなたのためにとても役に立つかもしれません。民間事業者が運営しますが、費用は思うほど高くないのです。老後設計のためにも「サ高住」に関する入居の流れや費用などについて解説しましょう。

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは?

「サービス付き高齢者向け住宅」は、民間事業者が運営している賃貸借方式の住宅です。賃貸借契約ですから、家賃を支払って住んでいるのと変わらず、医療・介護面のサポート付きだから不要な心配はいりません。高齢者といえど、まだ意識がしっかりして十分自立でき、配偶者などのパートナーと一緒に住むことができ、医師・看護師が日中に常駐していますから医療面ではずいぶん楽です。

しかも介護サービスは、あらかじめ決まったサービスが設定されているわけではなく、介護サービスとして選択肢が幅広く選んでサービスを受けることができますので、「サ高住」は費用面で負担を軽減することができます。介護は自立させるためにありますから、すでにまだ自立できる方には最適といえるでしょう。

特に最近、住宅の着工戸数が増加傾向にあって、新しい介護住宅として注目を集めています。要支援・要介護度がまだ軽い間の方には特におススメです。あなたの悩みをサポートしてくれますし、快適な老後を過ごせるように設計されていますから、ぜひご検討くださいね。

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の入居の流れ

あなたが「サービス付き高齢者住宅」に入居しようと思えば、まず入居の流れが気になるでしょうね!
年を取った方が引っ越しするには手続きなど面倒で大変ですし、場所も環境も変わってしまいますから不安かと思います。

でも心配いりません!通常の引っ越しとあまり変わりません!
それでは入居の流れをご説明します。

① 下調べと見学をします。

賃貸借方式の入居ですから、賃貸物件に入居するのと何ら変わりません。入居しようと思った「サ高住」物件をインターネットなどで情報収集して、物件の見学に行きましょう。気に入る気に入らないは誰にでもあることですから、住宅物件を見ることは引っ越すとき、誰もがやりますから、下調べと見学は絶対にしておきましょう。

② 仮申し込みをします。

人気の物件はすぐに埋まってしまう場合がありますから、まずは仮申し込みをしておきます。そのとき、仮申し込みの期間などにはよく注意することが必要になります。キャンセルはいつまでできるのか、手付金みたいなおカネが必要かどうかなど、よく相手方よく相談しましょう。

③ 決まったら申込みをします。

入居を決めたら本申込みを行いましょう。自分の意思を相手に伝えます。
通常の賃貸借とは少し違って、月々の家賃の支払い能力や入居・健康状態として大丈夫かどうかを審査されます。審査書類を提出して審査判断を待ちましょう。「サ高住」は高齢者を理由に入居拒否できませんが、介護度が重度だと難色を示される傾向はまだありますからご注意ください。
高齢者単身で入居はできますが、家族が居れば一緒に相談に寄っていただいても大丈夫です。

④  ご入金

入居する際には入金が必要となります。賃貸借では敷金と考えていただければわかりやすいでしょう。敷金などの費用については後述します。

⑤ 身元引受人を決めて本契約を締結する。

さて、いよいよ本契約を結びます。賃貸借契約と同じく、重要事項説明書を提示され説明を受けます。そして身元引受人が必ず必要になりますから、あらかじめ身元引受人を設定しておいてください。

⑥ 入居日を決めて鍵をもらう。

鍵をもらったら、入居日に入居しましょう。

以上が主な流れです。結局、引っ越しですから入居の際の部屋をよく見ておき、引っ越し家具などを整理しておく必要はあります。不要な物は処分しておくのもいいでしょう。

入居時にかかる費用の目安(相場)は?

「サ高住」の費用面において、入居時に必要な費用はとても気になるところですね。あらかじめ、どのくらいのおカネを用意しておかなければならないか、とても気になります。

入居時費用は大きく分けて、「入居費用」「敷金・礼金」「保証金」と区別されていますが、運営事業者によって名称が変わることがよくありますから、事業者との面談時にしっかり確認しておいてください。

入居費用

初期費用は基本的に0円とされています。無料ほどうれしいものはありませんが、施設によって違ってきます。
実は、「入居一時金」という「前払い金」を支払う場合があります。「前払い金」は家賃を前払いする契約内容で、入居時に「一時金」を支払う必要があります。入居一時金として、数十万円から数百万円と金額の高下があります。この場合の施設は「介護型」住宅で、「特定施設」の指定を受けている場合が多いです。指定を受けていない「一般型」では「入居一時金」は0円~となっています。

敷金・礼金

まず礼金は受け取ってはならないとされていますから、敷金に注目しましょう。
敷金は、2カ月分~6カ月分くらいが目安です。施設によっては2カ月分~3カ月分が多く見られますが、通常の一般賃貸物件とはあまり変わりませんね。

保証金

「保証金」は一般賃貸物件と同様に「敷金」と同じ性格を持っています。「敷金」を「保証金」として表示している事業者はありますが、結局「敷金」と同じで退去するとき、原状回復のための修繕代に充てられます。
ですから、「敷金」と「保証金」は両建てでおカネを支払う必要がなく、二重取りは考えられません。必ずどちらかで明記されますから、契約相談時に確認しておきましょう。

月額費用はどれくらい?

介護サービス付きですから、施設によって月額利用料は違ってきます。平均として、だいたい15万円ほどとされていますが、相談時によく確認しておいてください。

費用項目としては

① 食事代(平均月額4万円)
② 家賃
③ 管理費・共益費
④ 水道光熱費
⑤ 安否状況確認・生活相談サービス料

 

その他かかる費用

その他の費用については下記のとおりです。
① 医療費、薬代
② 日用品やオムツ代などの消耗品費
③ 家事代行、外出時の送迎代
④ 安否・生活相談サービス以外の介護サービス利用料
介護保険が適用されますから、サービス費用の1割自己負担。
⑤ 火災保険料
⑥ 駐車場代
⑦ 理容代
⑧ サークル活動などの参加費

サ高住では、基本的に食費や水道光熱費は利用した分だけ、支払う形になっており、冬場の寒い地域の施設では、冬場に暖房費として費用が割り増しになることがありますので、入居を検討する際にしっかりと確認しておきましょう。

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)を選ぶ際のポイント

「サービス付き高齢者向け住宅」を選ぶときのポイントは下記のとおりです。

① 立地条件
② 安全性
③ サービス内容
④ 食事サービス
⑤ 医療・介護対応
⑥ 認知症への対応
⑦ 住環境

サ高住は基本的には賃貸住宅なので、元気で自立している高齢者の方も多くいます。生活をする上で、病院やスーパー、その他必要に応じて自分で行動することもありますので、その際の目的地までの距離や、利便性といったことも、サ高住を選ぶときの重要なポイントの一つです。

まとめ

いかがでしたか?「サービス付き高齢者向け住宅」は、有料老人ホームに比べて費用面ではまだ安くてすむところが魅力ですね。認知症などの重度の要介護状態ではなかったら、快適な生活空間が提供され、しかも費用面では手に届きやすいと思います。ぜひ、快適な老後のためにご検討されてみてはいかがでしょうか?