【2020年 最新情報】介護福祉士 合格を目指す!

介護職なら誰しも持っておきたい資格の介護福祉士。

一年に一度限りの試験なので一発合格を決めたいもの。

とはいっても普段仕事をしながら独学で受験に挑む方がほとんどだと思います。

合格者と不合格者の勉強方法にはどういった違いがあるのでしょうか?

「働きながらでも試験に合格できる?」
「合格するための勉強方法が分からない!」

そんな方のために介護福祉士試験に一発合格するための勉強方法をご紹介します。

そもそも介護福祉士とは

介護福祉士とは社会福祉専門職の中でも介護に関する国家資格の取得者を指します。

仕事内容についてヘルパーとの違いはありませんが、介護福祉士は現場責任者に就いたり、介護者の指導を行なったりすることができます。一般的に資格手当が支給される場合がほとんどで、待遇面でもヘルパーより優遇されています。求職の際にも資格所持者はヘルパーより有利です。

職員全体に対する介護福祉士の割合に応じて給付される特定事業加算や、勤続10年以上の介護福祉士を対象とする特定処遇改善加算が給付されるため、資格所持者だけでなく介護事業者にとってもメリットがあります。事業者が資格手当を支給して介護福祉士の求人をかける理由はそういった背景があるためです。

介護福祉士試験を受かるために

試験概要

先述のとおり、試験は年1回で毎年1月下旬の日曜日に実施されています。

第32回筆記試験は「令和2年1月26日」で試験時間は午前・午後ともに110分の3時間40分です。
問題数は125問で合格ボーダーラインは例年60%(75点)前後となっています。

受験にあたって必要となる費用は下記の通りです。

・受験料 15,300円
・登録免許税 9,000円(収入印紙)
・登録手数料 3,320円
計27,620円

受験資格

受験資格についておさらいしておきます。

主な受験ルートには下記の4種類があり、それぞれ条件が異なります。

(1)養成施設ルート
(2)実務経験ルート
(3)福祉系高校ルート
(4)経済連携協定(EPA)ルート

(1)養成施設ルートの受験条件
・普通科の高校を卒業後、介護福祉士養成施設(2年以上)を平成29年4月以降に卒業(修了)
・福祉系大学、社会福祉士養成施設、保育士養成施設のいずれかを卒業後、介護福祉士養成施設(1年以上)を平成29年4月以降に卒業(修了)

(2)実務経験ルートの受験条件
・実務経験3年以上(従業期間3年以上、従事日数540日以上)
・実務者研修を修了
(令和2年3月31日までに卒業見込みの方を含む)
または介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修(第1号研修または第2号研修)を修了

(3)福祉系高校ルートの受験条件
・福祉系高校を平成21年度以降に入学、新カリキュラムを履修後に卒業
・特例高校(高校:平成21~25、28~30年度・専攻科:平成21~25、28~31年度に入学)して、卒業した翌日以降に9か月以上(従業期間9ヶ月以上、従事日数135日以上)介護等の業務に従事
・福祉系高校を平成20年度以前に入学して、旧カリキュラムを履修して卒業

(4)経済連携協定(EPA)ルートの受験条件
・経済連携協定(EPA)であって、3年以上(従業期間3年以上、従事日数540日以上)介護等の業務に従事

試験範囲

試験範囲は5つの領域・11科目群で構成されます。

①人間と社会
・人間の尊厳と自立、介護の基本
・人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
・社会の理解

②介護
・介護の基本
・コミュニケーション技術
・生活支援技術
・介護過程

③こころとからだのしくみ
・発達と老化の理解
・認知症の理解
・障害の理解
・こころとからだのしくみ

④医療的ケア
・医療的ケア

⑤総合問題
(※第29回試験より「医療的ケア」の試験範囲に、「医療的ケア実施の基礎」「喀痰吸引(基礎的知識・実施手順)」「経管栄養(基礎的知識・実施手順)」が追加されています)

ここで注意して頂きたいのが、上記の11科目群全てにおいて得点することが合格条件となっている点です。つまり1科目群でも無得点があれば不合格となってしまいます。厳しい!!

なお、合格発表は令和2年3月25日です。

どんな勉強方法をすれば良いの?

勉強計画の立て方

最近「朝活」という言葉をよく聞きますが、勉強するのであれば夜より朝が断然お勧めです。主な理由を以下にまとめます。

・睡眠を取ったことで脳内がリセットされる
・周囲が静かなため、集中力がアップする
・空腹時は頭が冴え、パフォーマンスがアップする
・通勤や通学などの時間制限がある
・勉強途中で終わるので、続きを意識するようになる
・前日の復習を行なうことで、記憶が定着する

など朝活のメリットを数え上げたらキリがありません。
夜に勉強する場合は新しいことを覚える代わりにその日の復習をする程度に留めておきましょう。早く寝てその時間を朝に回した方が絶対良いです!

働きながら勉強できるの?

「勉強できるの?」ではなく、勉強してください(笑)
1日8時間働いたとして、睡眠時間や食事時間を除いても時間は十分あります。もっと言えば、先に1日の勉強時間を決めてしまえば、おのずとダラダラと過ごす時間はなくなります。いわば逆算の発想です。

さらに通勤・通学の移動時間などのすき間時間を使えば、働きながらでも勉強する時間は十分取れます。そこで勉強するかしないかは本人の問題だけです。

介護試験合格までの学習ポイント

私の経験上、試験問題は知らないと答えられない重箱の隅を突いたような問題より、介護における本質を問う問題の割合が多かったです。解答を丸暗記するなど詰め込み式の勉強方法では太刀打ちできない可能性が高いです。

したがって過去問や予想問題集を解いた後に○×を付けて終わりにするのではなく、誤った問題についてどこが誤りかを理解した上でノートに書き留めておくことが大切です。日頃勉強をする時や仕事をする時に「なぜ?」と考える癖を付けておくと良いと思います。

介護福祉士のおすすめ勉強法をご紹介

それではお勧めの勉強方法についてお伝えします。
よく言われるのが、過去問を解く勉強方法。これには一長一短があります。同じ問題が表現を変えて出題されることはあったとしても2,3問程度であることは過去のデータから明らかです。特に介護保険制度改正後の試験では出題内容がガラリと変わります。過去問に関しては問題傾向や試験の時間配分を知る目的で取り組む程度に留めておきましょう。

次に参考書を読んで勉強する方法。これも間違いではありませんが、時間がものすごく掛かって効率的であるとはいえません。当時私もやりましたが、途中で眠くなって長続きしませんでした。

お勧めなのは予想問題集を先に解き、間違った問題について参考書やテキストで調べてノートにまとめるという方法です。自分の字で書くことによって記憶の定着率を高めることができます。これをひたすら繰り返します。
もっとも効果的な勉強方法は「解く・調べる・書く」です。覚えておきましょう。

試験直前の模擬試験は是非とも受けておくことをお勧めします。実戦に近い予行演習になるので、時間配分感覚の把握やマークシートにも慣れて万全の状態で本番を迎えることができます。

机に向かって勉強するのが苦手という方には試験対策講座の受講をお勧めします。費用は掛かりますが、半強制的に勉強せざるを得ない環境に身をおくのもひとつの手だと思います。

まとめ

私がもっとも伝えたいのは仕事を通じて学んだり経験したりすることに勝る勉強はないということです。いくら資格を取っても頭でっかちなだけで現場に活かせなければ価値はありません。資格取得は通過点であり、ゴールではないことを忘れないでください。介護福祉士として介護に今後どう取り組んでいくかの方がはるかに大切ですから。来年新たな同志が増えることを楽しみにしています。

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