【面接官の心を掴む!】介護の面接を攻略

未経験で介護職に就こうと考えているあなたは、
面接を攻略するためのポイントを知りたいと思っていませんか?

面接を攻略するためには、履歴書を丁寧に書き、自分なりの志望動機を用意し、身だしなみを整え、笑顔で受け答えをする…といった基本的な部分を押さえておく必要があります。

今回は、介護職の面接で重視される点、不採用になりやすいケース、よくある質問や志望動機の例文を紹介していきますね。

介護職の面接で重視されることって?

介護職の採用試験は、面接のみで終了することがほとんどです。
人手不足の介護職は比較的採用されやすいとは言いつつも、しっかりと面接で重視されるポイントを押さえておかないと、あなたの期待とは裏腹に不採用になる可能性も充分にあります。

面接官の心を掴むためにも、まずは面接で重視される4つのポイントを押さえておきましょう!

資格の有無

どんな職種でもそうですが、職種に関連する資格を持っているほど採用される確率は高くなりますよね。

介護職に関連する主な資格としては、次の3つがあげられます。

 

・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士

 

介護職員初任者研修は、介護職に就くための入門資格ともいえます。

介護福祉士実務者研修は、講義や演習の内容が初任者研修よりもレベルアップしたものです。

介護福祉士は「介護福祉士国家試験」に合格することで得られる国家資格です。

専門学校などに通わず未経験の状態で介護職に従事する場合は、介護職員初任者研修→介護職員実務者研修→介護福祉士という順番でステップアップするのが一般的となります。

未経験で介護職に従事する場合は、入門資格である介護職員初任者研修の講座を修了していると採用される確率がぐっとアップするといえるでしょう。しかし、「介護職員初任者研修の講座を修了していない=不採用」ということではありません!

職員を募集している施設の中には、「無資格OK」「未経験者も募集中」という内容で求人を出しているところも少なくありません。
こういった施設では、採用が決まった後に介護職員初任者研修を受講してもらうケースも多いです。

ただし、働きながら資格取得のために研修を受講するのは、スケジュール的に決して簡単なことではないということは覚えておいてくださいね。

ここでいえるのは、「資格があれば採用率はぐっとあがるが、無資格でも採用してもらえる可能性はある。」ということです。

コミュニケーション能力

介護の現場では、コミュニケーション能力が重視されます。利用者だけでなく、職員、施設を訪問する医療関係者やご家族など、さまざまな立場の相手とコミュニケーションをとらなければいけません。

「コミュニケーション能力」と書くと、途端に特別な能力のように感じるかもしれませんが、相手の言葉を理解し、自分の言いたいことをしっかりと伝えられるという基本的な能力のことなので、大きな不安を抱く必要はありません。

礼儀正しさ

施設の利用者の多くは、あなたよりも高齢の方々です。相手が誰であれ礼儀正しく接するのは最低限のマナーですし、相手が自分よりも目上の方となればなおさらです。もちろん、仕事をして接する時間が長くなることで、よりフランクに会話をできる関係になるケースもありますが、どんな仲の良い関係も正しい礼儀からスタートしますよね。

協調性

介護職では、職員同士の協力が欠かせません。人手不足が深刻な問題となっている以上、職員同士で協力して業務をスムーズに遂行しないといけませんし、利用者の体調面の変化に関する情報をしっかりと共有しなければいけません!

面接だけで人間の協調性を完璧に判断することは不可能ですが、面接官に「協調性に難がありそうだな…。」と思われれば、採用の可能性は下がってしまうでしょう。

面接で不採用になりやすいケースは?

上で紹介した重視するポイントを踏まえた上で、具体的に面接で不採用になりやすいケースを紹介しましょう。

履歴書からやる気が感じられない

介護の面接では、面接当日に履歴書を持参するケースも少なくありません。
当日、やる気の感じられない履歴書を提出されたら、不採用になる可能性もぐっと高まりますよね。

具体的には、次のような履歴書が原因で不採用となることも多いようです!

・字が汚い(丁寧に書こうとする気持ちが見えていない)
・日付の記入ミス、誤字脱字が多い
・記入欄がスカスカになっている
・履歴書としては、適切ではない写真が貼られている

「基本に充実に履歴書を書き上げる」ことが、とても大切なわけですね。

介護という仕事に思い入れがない

介護職は入門の敷居は低いですが、誰でも簡単にできる仕事というわけではありません。もちろん、「収入を得るため」「正社員として働くため」という理由で介護職を選ぶ人も少なくないでしょう。

しかし、志望動機を聞かれて「どんな仕事でも良かったけど、介護職ならできそうだったので…。」という姿勢を見せるような受け答えをしてしまうと、不採用になる可能性が高いです!

収入を得るために仕事をするのは悪いことではありませんが、数ある仕事の中からあえて「介護」という仕事を選んだ理由、思い入れを自分の中で整理しておきましょう。

面接官の質問を理解していない、的はずれな回答をしてしまう

面接官の質問を理解できず、的はずれな回答をするということは、実際の仕事の現場で職員とのコミュニケーションを上手に取れない可能性も出てきます。

どうしても面接という場では緊張するかもしれませんが、焦らずに聞かれたことに答えるようにしましょう。

人との接し方に慣れていない

介護の仕事は、人と接する機会が非常に多いです。他人に「笑顔で」「明るく」「ハキハキとした口調」で接してもらえたら、あなたも気分が良いですね。介護職では、そういった接し方を自然にできる人が求められています。

普段は内向的だという人も、面接では明るく活発に振る舞えるように意識しましょう。

言葉遣いに不安が残る

言葉遣いひとつ間違っただけでも、利用者、家族、職員との関係に大きな溝ができる可能性もあります。どんな職場の面接でもそうですが、介護職の面接でも正しい言葉遣いができるいるかを見られているということを頭に入れておきましょう。

身だしなみが乱れている

 

実際の介護の現場では、身だしなみが非常に重要視されます。長く伸びた爪(ネイル)、アクセサリーは利用者の肌を傷つける可能性があるので、注意されるはずです。

面接での身だしなみが乱れていると、「実際に職場で働きだしても、こちらからの身だしなみについての注意に耳を傾けてくれないのでは…?」と面接官が不安に思うこともあります。

介護の現場では動きやすいジャージで働くのが普通ですが、面接ではしっかりとその場にあった清潔感のある身だしなみを心がけましょう!

介護職でよくある質問の回答例

介護職の面接では、どの職場でも同じような共通した内容の質問をされるケースが多いです。
介護職の面接でよくある質問と回答例を紹介しましょう。

質問1…なぜ介護の仕事に就こうと思ったのですか?

基本的に介護の面接でも、仕事に就こうと思った理由、いわゆる「志望動機」を聞かれることがほとんどです。具体的な回答例は後述しますが、履歴書に記載した志望動機を少し膨らませるイメージで、前向きな回答を心がけましょう!

質問2…なぜ前職を辞めたのですか?理由を教えてください。

他職種から介護職への転職、もしくは前職も介護職だった場合は、退職理由を聞かれるでしょう。業績悪化や会社都合による退職なら問題ありませんが、基本的には前職を批判・否定するだけの理由は好まれません。利用者や職員と良い関係を築く必要がある介護職では、人間関係の不満からくる退職理由は避けたいところですね。

他職種から介護職への転職を考えている人は、他職種にはない介護職に感じた魅力を理由にすると思いも伝わりやすいですね。

・回答例…前職は、工場で自動車部品を作るライン作業に従事しておりました。部品を作る仕事もやりがいはありましたが、仕事の大半を機械と向き合っていく中で人との関わりが強い仕事に就きたいと考えるようになり、退職を決意しました。

質問3…高齢者と接する機会はありましたか?

採用されれば毎日高齢者と接するわけですから、未経験者の場合はこれまで高齢者と接する機会があったか聞かれることも多いです。

祖父母や親の介護に深く携わった経験があるのなら、その経験の中で感じたことも合わせて答えると良いですね。

親族の介護経験や自分の祖父母と接する機会がなかったという場合は、正直にそのことを伝えても良いでしょう。ただし、自分の中での高齢者と接するイメージや気をつけるべきことを合わせて伝えると良いかもしれませんね。

・回答例…高校生の頃まで祖父母と一緒に生活していました。高校2年生の頃から祖父の介護が必要な状態になり、介護をしている母の姿を見て決して介護が楽なものではないということを、高校生ながら感じていました。その一方で母の介護のおかげで、ときおり笑顔になる祖父がとても印象に残っています。

・回答例…これまでの人生で実際に高齢者と接する機会は、数えるほどしかありません。しかし、最近ではテレビで放送された介護職の特集を良く目にするようになり、介護職として高齢者と接する難しさ、やりがいを自分なりに考えています。

もちろん、テレビで他の方が介護される姿と実際に自分が介護をするのでは全く異なることもあるとは思いますが、実際に仕事に従事する中で積極的に高齢者との接し方を学んでいければと思っております。

質問4…いつから勤務できますか?

採用する側としては、条件をクリアできている人であれば、なるべく早いタイミングで入社して欲しいと考えます。かといって、現実的に不可能な勤務開始日を伝えるのは当然NGです!

勤務を始められる日と、その理由を正しく伝えましょう。

・回答例…すでに前職の退職手続きは済んでおりますので、明日からでも勤務できます。

・回答例…現在の職場の退職日が◯月◯日となっております。◯月◯日以降であれば勤務できます。

質問5…残業や夜勤はできますか?

職場によっては、積極的に残業や夜勤ができる人材を求めていることもあります。基本的には、できると答えたほうが印象は良いですが、事実と異なることを伝えるのはNGです。できない場合は、その理由も合わせて伝えましょう。

・回答例…前職も夜勤の多い仕事でしたので、夜勤も残業も問題ありません。

・回答例…息子が中学生になる来年までは、夜勤は難しいです。それ以降は、積極的に夜勤を入れていただければと考えております。

介護職の面接で答える志望動機の例文

夜勤に積極的に入れるか、コミュニケーション能力が高いかなど、職場によって採用する人材に求めるポイントは異なりますが、どの職場でも志望動機は重要視されるポイントです。

志望動機は、介護職に繋がりそうな本人のリアルな体験や思い、そして志望する施設の中で特に魅力的に見えた特徴を盛り込むことでより面接官を納得させやすいものに仕上がります。
いくつか志望動機の例文を紹介しましょう!

例文①

私は、前職は飲食店で働いていました。私が勤務する飲食店は、高齢の方の利用率が高く、自然と高齢の方と触れ合う機会も多かったです。
そんな経験から、介護職に興味を持ちました。実際に介護が必要な方と深く触れ合った経験はありませんが、テレビのニュースや特集で介護職の大変な面も目にしています。

介護職は未経験ではありますが、御社で笑顔を絶やさず働いている職員の方と一緒に、利用者とご家族様に寄り添える介護士になりたいと思い志望しました。

例文②

私は、実家で暮らす父を介護するために介護職員初任者研修の資格を取得しました。研修で学んだことを活かしながら父の介護をしていくうちに、身内の介護ではなく仕事として多くの高齢者の方の介護に携わってみたいと感じるようになりました。

こちらの施設は、入居者数が少ない分一人ひとりの利用者様に深く関われると感じ、志望いたしました。

例文③

私は病院で高齢者の方に付き添う介護士の姿を見て、自分も介護士の仕事に就きたいと思うようになりました。私が目指すのは、利用者様一人ひとりの話にしっかりと耳を傾けられる介護士です。介護職員初任者研修では、講師の先生から介護現場の忙しさをお聞きしました。

人手不足と言われているこの業界で、一人の利用者様とじっくり関わるのは難しいことなのかもしれません。しかし、こちらの施設を見学したときに、しっかりと利用者様と同じ目線に立ち、じっくりと目を合わせて会話をする職員の方の姿が印象的でした。そんな職員の方とぜひ一緒に働きたいと思い、御社を志望いたしました。

面接官が見ているところ

最後にもう一度、面接官が合否を決めるために見ているポイントをまとめておきましょう。

・履歴書は、丁寧な文字で極端な隙間がなく書かれているか?
・志望動機は明確か?
・身だしなみは清潔か?
・コミュニケーション能力に問題はないか?
・笑顔で明るく受け答えができるか?
・言葉の使い方、マナーに問題はないか?

こうしてポイントをまとめてみると、どの職種の面接にも通じるものがほとんどですね。ただし、その中でも介護という仕事柄、コミュニケーション能力や性格の明るさといった部分を重視される傾向にあることは覚えておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

介護職の面接で面接官の心を掴むためには、まずはどの職種の面接でも重視される基本的な部分を押さえておく必要がありますね。
「それくらいわかっているよ…。」と思われるかもしれませんが、意外と「人手不足の介護職だから、適当に面接を受けても問題ないでしょ?」と準備を怠る人も少なくありません。

そういった姿勢で面接に望めば、やる気のなさは簡単に見透かされてしまいます。自分がなぜ介護職に就きたいのか?という部分からしっかりと見つめ直し、万全の状態で面接に望みましょう。

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